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「失敗と成功」とは

wrote 20141120-#06
141120_JIB社長メッセージ「失敗と成功」とは

こんにちは。

「失敗」「成功」

この事を 世間の人は
何故必要以上に気にするのでしょうか。
要は、うまいこといったのかそうでないのか、
という事は、些細なことであって、
別にたいした問題ではないと思います。

 

『失敗も成功も、経験なり』

 

これは、私がずいぶん以前に、
偶然出会ったお寺の表に掲げてあった言葉です。
本当にその通りやな、と腑に落ち、
以来、その言葉を
機会があれば皆さんに伝えています。
良い悪いなどの結果の評価ではなく、
どちらも、ひとつの経験である、
そのひとことに尽きると思います。

故に、小さい失敗や小さい成功に、
いちいちつまづいたり立ち止まったり
喜んだりしている場合ではありません。

たかがひとつの経験と受け止めることで、
どんな経験をも己の成長の糧とする、
そんな自然体の生き方を
続けていきたいものです。

失敗を恐れず、
小さな成功にあぐらをかかず、
前進あるのみです。

 

 

Mr.JIB Sawing

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ポケットを作らない理由

wrote 20140820-#03
JIB社長メッセージ
「ポケットを作らない理由」

こんにちは。
たくさんのお客様に非常に良くリクエストされる
かばんの「ポケット」ですが、
今回は、それを敢えて作らない理由をお話しします。ポケットはだいたい
専用のサイズになっているものが多いですが、
そのサイズ自体が変わっていく場合も多いです。

用途を失ったポケットは
邪魔以外のなにものでもありません。

人はそれぞれ考えも違うし好みも違う。

ならば、
ポケットの代わりに色々な
小さなバッグを入れたらえーやんか、
となった。

また、カバンを開けたら
カラフルなJIBポーチがいっぱい入ってる
人それぞれ色んな小物が入っている
そういう景色がまた
すごく可愛いし楽しいんです。

もちろん根本的に

「せっかくの軽い素材を使っているのに
ポケットが多いと重くなりそこが生かせなくなる」

という理由が基本です。

●JIBプロダクツ  ポーチのページ

Finger Pouch
Finger Pouch

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Baritto
Baritto

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

option pouch
option pouch
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ドラゴンクラスの古セイルを使って

こんにちは、久しぶりに書いてみようと思います。

●JIB創立当初に始めた古セイルのバッグ

古セイルを使ったバッグを、最近また作ってみました。

というのも、僕が乗っているヨット、「ドラゴンクラス」のセイルを使って
セイリングクラブのディンギーの練習用にセイルをリメイクしたり、
同じドラゴン仲間の古いセイルを使って、特別なギフトにしたりと、
特にセイリングによって使い込まれたセイルクロスの味わいを生かすことが改めて楽しく、
魅力的だと感じているからです。

さて、「最近また」と書いた通り、古セイルを使ってバッグを作るというのは、
JIBが創立当初に既に始めていたことなのです。
でも、僕が古セイルをJIBバッグのメインの資材として採用し続けなかったのには、
理由があるのです。
まずは、その当時の話しです。

それは、僕がヨットに興味を抱いた10代の頃のこと。
僕は「ドラゴン」というヨットと出逢いました。
マリーナに上架されたドラゴンを見て、その船型の美しさに一目惚れでした。
1929年に設計されたこのヨットが、僕は今でも世界で一番エレガントなヨットだと思っています。

1978年、JIBを設立した当時は、
ディンギーやクルーザーの古セイルを使ってバッグを作っていました。
しかし、当時は今の時代と違い、ヨット人口もさらに少なく、
また、簡単に情報を共有するインターネットのような便利なツールもありませんでした。
故に、古セール自体がなかなか手に入るものではなかったように思います。
一番肝心な材料が満足な量を満たせない状況では、商品の供給にも支障が出ますし、
お客様にもご迷惑がかかると考えました。

そこで僕は、販売する為の商品は新品のセイルクロスで作り、
カバンとして使って頂いている内にお客様の手によって古セイルにしてもらおうと考えたのでした。

そうです!
まさしく今のJIBの原型であり、コンセプトの一つです。

そして、古セイルを使ったシリーズは、
ヨット部の学生達のメモリアルバッグの材料として持ち込んでもらったものを、
丁寧にバッグとしてリメイクする、といった方向に変えたのです。
見た目にも「世界に一つ」のオーラをたたえ、なんとも言えないクタクタ感、
ちょっとした汚れやシワも、魅力的に生まれ変わった古セイルのシリーズは、
「自分たちが乗ったヨットのセイル」であるからこそ、また愛着もひとしおと、
大変喜んで頂いたのを覚えています。

●Dragon Class Series

そして時が過ぎJIBは11月に33歳を迎え、来年は34歳になります。
数年前に手に入れた僕のドラゴンのセイルナンバーは「JPN-34」
(以前このブログにもRainbow Seekerとしてご紹介致しました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、来年2012年の干支は「辰」ということで、ドラゴン・イヤーと言えます。
ということで、「ドラゴン」「辰年」「34」などの符号が揃う2012年、
ドラゴンクラスの古セイルにこだわり、
様々なバッグを作ってみようと考えました。

このバッグは、何もかも徹底的に僕のこだわりを詰め込んで作ります。
また、製作に当たるスタッフは、もちろん僕と僕の艇のクルーだけで作ります。
これもこだわりです。我々のヨットに対する想いを、いっぱいに感じて頂けるように。

古セイルは材料もたくさんありませんし、
セイルをじっくり見て、どこを何に使うと一番良いものが出来るのかなど、
一つずつ細かく裁断していきますので、効率もとても悪いのです。
なので、少ししか作れませんが、楽しい物をたくさん作るつもりです。

どうか楽しみにしていて下さい!

※写真は参考商品で今現在は販売しておりません。年始より発売予定です。

※過去の関連記事はこちら↓

Rainbow Seeker JPN-34 NEWS #1

Rainbow Seeker JPN-34 NEWS #2

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1700 Dolphins@JIB芦屋店

こんにちは。

さて、一昨年の11月、フラリと出かけた串本で出逢った1700頭のイルカたち
詳細は「つれづれ」カテゴリーの「夢と憧れを形にすること」ブログご参照下さい。

そのイルカたちを、はるばる串本からお借りして、
ただ今、JIB芦屋店の店内に展示しています。

古来、イルカは『夢を運ぶ動物』とされていたのだそうです。
こんなにたくさんのイルカを連れてきた僕は、
やはり、夢を運ぶJIBのMr.JIBらしいと言って下さった方もおられます。

圧巻の1700頭
一頭一頭、躍動感あふれるイルカたちの表情、
現実にはありえない夢の世界、
膨大な時間をかけて
人の手によって作られたのだという紛れもない事実を目の当たりにして、
おそらくどなたもが驚嘆されることと思います。

今から約1ヶ月ほどは展示している予定です。
ぜひみなさん、実物と出会い、
言葉や写真ではとても伝えられない
この作者が放つ強力なメッセージを受け取って
2011年をパワフルに乗り切る為の力として下さい!

JIB 芦屋店

阪神芦屋駅
徒歩1分0797-38-8481
火曜定休

1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
1700匹のイルカ達!
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四国ソロツーリング

みなさんこんにちは。
さて、ずいぶん以前の話題ですが、今年の秋に出かけた四国のソロツーリングの事を
今年中に書いておきます。

■今年はバイクなかなか乗れなかった。

何故かって?
それはもちろん、今年はヨットのことで予定がビッシリだったからです。
なかなかバイクに乗れません。
心はヨットに在りつつも、バイクの事・・・「バイクで旅をすること」への達成願望は不完全燃焼。
やっぱり乗りたい!
どうしても旅に出たい!!
・・・・
そんな思いで、チャンスを狙っていました。

夏の間、もし一週間の時間が出来たならば北海道やな・・・と密かに練っていましたが、
今年の酷暑のすさまじさは皆さんも周知の通り、北海道とて例外ではありません。
とてもバイクにまたがる気がせず、断念。

そして迎えた秋、9月の第一週目の週末の3日間の時間を確保、
3日間で回りきれる場所、少し考えて迷わず「四国や!」と。
四国は、少年時代から何度もヨットで海側から訪れた懐かしい場所。
ヨットに夢中だった青春時代の一ページ。

※その一部は過去ブログ参照して下さい↓
四国クルージング-1
遠い昔、海から見た美しい風景をそして港を、
今度は丘から順番に訪ねて周ってみようとプランニング。
想像しただけでもワクワクする!
もう居てもたってもいられない。

善は急げ、明日から出発だ!

■1日目 <9月9日(木)> 西宮~室戸岬 走行約 300km 晴れ

この日、とても印象的なのは、本当にツーリングに相応しい秋晴れの快晴。
秋晴れといってもまだまだ残暑厳しく、大変な暑さでしたが、空はどこまでも高く澄み、
さも僕を手招きしているように見え、大いにワクワクしていました。
ゆっくり目に西宮を出発、明石大橋を渡り、淡路島を踏み鳴門海峡を越え、あっというまに徳島へ。
高速道路がこの島々をつないでいるおかげで、本当に四国が近い場所になりました。

さあいよいよ四国の旅の始まり。もちろん僕は海岸線沿いに走り始めました。
どこまでも穏やかな紀伊水道を左に見ながら、この海も何度も走ったなあ、とか、
いろんなことを思い出しながら、快適なクルージング走行で、
僕なりに景色と思い出を楽しんでいました。

日和佐港へ寄り、お昼過ぎに室戸岬へ到着。
室戸岬といえば台風の通り道で有名ですよね。
バイクを駐車場に止め、岬を散歩。
海から見る陸、陸から見る海、全然違うのです。不思議なものです。
同じ場所、二つの表情です。
こういう体験は、ヨットマンの特権の一つですね。
海から訪れたこの地は、感覚的には「帰ってきたなあ」と思うか
「いったいこれから何処いくの?」と言う感じでした。

四国ソロツーリング - 室戸岬
四国ソロツーリング - 室戸岬

室戸岬の丘に立つ灯台、丘から眼下に広がる太平洋の風景、
タービダイト層という特徴的な岩の風景も美しく雄々しく、何とも僕の好きな大らかな風景です。

四国ソロツーリング - 室戸岬
四国ソロツーリング - 室戸岬
四国ソロツーリング - 室戸岬
四国ソロツーリング - 室戸岬

また、若き日の自分に思いを馳せながら、今晩は高知に泊まろうと室戸を出発。

途中、こんなものに出会いました。
もちろん立ち寄らないわけにはいきませんよね。(笑)
立ち寄って軽く食事をしてきました。

四国ソロツーリング - 鯨の郷
四国ソロツーリング - 鯨の郷
四国ソロツーリング - 鯨の郷
四国ソロツーリング - 鯨の郷

さて夜、高知「はりまや橋」到着。
いつものごとく、適当に探したホテルにチェックイン。
軽くシャワーを浴び、そしていつものお楽しみの晩飯探求へ!
ここは高知です。
もちろん、鰹の刺身が美味しく頂けそうなお店を探すこと、約1時間。

すると、とある料理店のおばちゃんにどうぞと呼び止められ、そのお料理の店が僕の目的地では無いと判断出来ていたので、
申し訳ないのですが、とっさに「この界隈に、ジャズバーありませんか?」と話題をそらしてしまいました。
するとそのおばちゃん、親切な事に周りの知り合いにいろいろ聞いてくれるじゃありませんか。
そうして僕は3件の店と細かい情報をおばちゃんから教えて頂いたのです。
最後におばちゃんは「おなかすいたら来てね」とヒトコト言ったのみで、
おばちゃんの親切さに僕はいたく感激してしまい、
僕はまずその3件をそれぞれ店先からチェックしたのち、おばちゃんの店に戻りました。
自分の店の営業をせず、僕の願いを優先してくれたおばちゃんと、
と同時に、この街を気に入ったと思いました。

そこは日本料理の店で、店に入ると、
おばちゃんは板前さんに「この人のことちゃんとお願いしますよ」と残し、店を出ていかれました。
店も板さんも非常に感じ良く、出してくれる料理もなかなかでした。
おばちゃんのことをを店で聞くと、彼女は店のオーナーでこの辺りの地主さん。
この辺りを大事にされてる方とのことでした。
どうりで合点がいきました。僕が印象を良くしたのも当然です。

さて、気分のいい食事の後はお約束のジャズバーへ。
2件目のバーは大変気に入りました。
マスターはジャズピアニストそしてヨットマン。話合いますよね。
この店で夜遅くまで遊んでいました。
ここでもまた、音楽関係の友達が増え、次回はメンバーと来るねと言いながら店を後にしたのです。

●Just Friends
高知市 088-824-8972
探してみましたがweb siteのURLが無いようです、ごめんなさい!!

■2日目 <9月10日(金)> 室戸岬 走行約 700km 晴れ

高知から一路、足摺岬へと。

高速道路が須崎まであるので、朝食は須崎にしようと降りたところにマクドナルドがあったので、よし朝マック!
しかしここのマクドナルドは何か僕の知ってるマクドナルドと雰囲気が違う。
なんやろ、この妙な雰囲気は。。。
そうだママと子供たちがいない!!
制服来た女子高生もいない。。。
代わりに、漁師らしきじいちゃんやおっちゃんが溜まってる。
そうかーこのへんは、漁師仲間が集まってワイワイの場所がマックなんやと。
マクドナルドのイメージと合致しないこのチグハグさ加減がおもしろく、とても印象的でした。

楽しい朝マックの後は、再び足摺岬へ向けて快走。

しばらく走ると「四万十川」の標識が見えてきました。
四万十川といえば、もう頭の中は「天然のうなぎ」でいっぱいに。
案の定、しばらく走ると目の前に天然うなぎの看板が見えてきました。
空腹ではありませんでしたが、食べるか否かは愚問というもの。
天然ウナギの鰻丼で、少し早めの昼ごはんにすることにしました。

ちなみに僕はウナギ好きで、けっこう色々なところで頂いた経験がありますが、
天然のウナギで一番美味しかったのは和歌山の十津川沿いの、何気ない喫茶店で食べたウナギが最高です。
カリッとした皮の香ばしさは、忘れられません。
こちらのウナギもとても味しかったですが、何よりこの雰囲気が良いでしょう!

四国ソロツーリング - 四万十の天然うなぎ!
四国ソロツーリング - 四万十の天然うなぎ!
四国ソロツーリング - 四万十の天然うなぎ!
四国ソロツーリング - 四万十の天然うなぎ!

ひとしきりウナギを満喫した後、再び足摺岬へ向かいます。
しばらく走ると土佐清水市へそこから、ぐるっと足摺岬を回ろうと思い、岬に向かいました。
そしてようやく到着した足摺岬。
駐車場にバイクを止め、しばらく散策をすることに。

9月だというのに、今年はまだ秋の気配もなく、まさに真夏。
また、この地の景色は樹木が亜熱帯風で、南国なんです。
亜熱帯樹の林を少し歩くと「かき氷」ののれんを発見。
砂漠のオアシスとはまさにこのこと、僕はためらいもなくみぞれをひとつ注文。
真夏の陽差しの中、熱帯樹林の木陰でかき氷、これはもう最高!!

四国ソロツーリング - 足摺岬にて、かき氷で一服!
四国ソロツーリング - 足摺岬にて、かき氷で一服!

岬に座り、そしてまた若き日の色んな思い出に浸っていました。

四国ソロツーリング - 足摺岬にて
四国ソロツーリング - 足摺岬にて

最高の昼休みを終えたのち、足摺岬を後に海岸線をさらに走り、
宿毛(すくも)、宇和島を通り松山へ向かいます。
宇和島を過ぎると高速道路があり、予定よりかなり早く松山に到着してしまいました。

そこで、夕暮れの来島海峡を走ったらどんなに素敵かなと思いたち、
急遽、予定変更。
来島海峡は、鳴門海峡に次ぐ流れの速い海峡で、四国としまなみ海道をつなぐ海峡です。
夕焼けでオレンジ色に染まる海の上の道、最高です!

しまなみ海道を渡りきったところで、再び松山に戻る予定でしたが、そのまま尾道へ。
気持ちよく走ってるともう福山市内に入り、軽く食事を済ませ、山陽道の福山ICへ。

この時点で、西宮まで200キロ少しでした。
よし、このまま西宮まで走りきってしまおうと、気合いを入れ直し一気に走り抜きました。

夜10時前に無事到着。
本日の走行距離700キロ、それが意外と近く感じた四国の旅でした。

ヨットで回ると2週間
バイクで回ると2日の旅・・・

そんな思いで締めくくったショートトリップでした。

四国ソロツーリング - 福山
四国ソロツーリング - 福山
四国ソロツーリング - ルート
四国ソロツーリング - ルート
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Rainbow Seeker JPN-34 News #2

2010 Dragon Yacht Race
Rainbow Seeker JPN-34

みなさんこんにちは。
また長らくご無沙汰してしまいました。
なんせ、今年は本当にヨットヨット・・・の一年。
海外のレースにも出場いたしましたが、今日はそんな僕の2010年のヨットレースライフを
国内レースのみ、一年分ダイジェストで書きます。

さて、昨年2009年から僕もヨットレース参戦などヨットに本格的に復帰し、
当然、ドラゴンクラスのヨットレース参戦するようになりました。

復帰年は、扱い難しいヨットと新米クルーを抱え、
僕たちは、並み居る強者レーサーに、ただただ、必死について走るのみ。
結果は常にビリ。
でも、ひたすらゴールを目指す。
とにかく、レースに参加する事が大事と、順位は悔しくても参戦し続けた一年でした。

今年2010年は、極寒3月の初戦・スプリングレガッタからスタート。
いよいよレース幕開けです。

●3月6日、7日<スプリングレガッタ>

極寒の海へ落水体験

スプリングレガッタは2日間で、
ポイントはつかない気楽さはあるとはいえ、レースとなれば本気。
さあ、今年はがんばるぞと意気込み充分で初日を迎え、いざレース海面へ!

ところがなんと、スタート前にクルーが落水!
落水直後、僕はとっさに彼のライフジャケットをつかみとり、
ぐいと引き上げ、流される事は免れたものの、

「大丈夫か」
と問うと、
「はい大丈夫です」
と返事。

でも、全く大丈夫そうではない。
わかりやすくパニクッた表情でガタガタ震えている。
これではもう彼の体がもたないと判断し、すぐ帰港。
ということで、1日目は残念ながらリタイヤ。DNSとなりました。
(※DNS=Did Not Start「スタート出来なかった」という公式レコード表記)

帰港後、すぐクラブハウスのシャワーへ駆け込む彼。
案の定、なかなか出てこない。
「どう?」
「まだ寒いです」
今の時期は海は一年で最も冷たいのです。
この時期に落水体験をするのは、我々慣れた者でも勇気が要ります。
彼はこの日まさに身を以て、最高の体験をしたのです。

気を取り直し2日目。

この日はコンディションも良く、レースは合計3戦行われました。

第1レースは予想通りビリ。でも去年とは確実に違う実感がありました。
なぜならば、去年と同じ最下位でも、接近戦の態のままのフィニッシュでの最下位だったのです。
去年は僕たちの艇は、前の艇はからかなり引き離されてしまう屈辱的な最下位ばかりだったからです。
そして、第2レースはなんと、ドラゴンクラスのレースに参戦して初めてビリではなかったのです!
最下位じゃなかった、という事はすなわち之れ何を意味するか・・・・?
セイリングやレースの上級者ばかりのドラゴンクラスで、混戦の中に交われた・・・という事です。
それはイコール、勝利も手の届く範囲に有ると言い換えられるのです。
(僕の中では)
僕は胸の中で勝利を手にするイメージが出来上がり、密かにワクワクしていました。
第3レースも最下位ではありませんでした。さらに言えば、後ろの艇は第2レースとは違う艇。
このドラゴンクラスの混戦の中に、僕たちも混戦する実力に満てきたのだと確信したのです。
そして、「今年の目標=全日本制覇」が、完全に視野に入ったのです。

●4月18日<ポイントレースのスタート>

シーズンを通して何度か行われるヨットレース、ドラゴンクラスはこの4月からスタートし、
11月の最終戦まで全部で6回のポイントレースが開催され、
その合計ポイントで今期の優勝チームが決まります。

また、10月にはドラゴンクラス全日本が開催されます。

並み居るドラゴンセイラーを押しのけ、このポイントレースでのクラス優勝はもちろん、
たやすいものではありませんが、僕の意識の先には「全日本」の事しかありませんでした。
故に、これからのレースは全て、全日本に向けての練習、と考え、
一戦一戦、学び、有意義にレースをこなすことを考えました。

西宮沖でレース中のRainbow Seeker
西宮沖でレース中のRainbow Seeker

そして迎えた6月のポイントレース第3戦目、素晴らしいことが起こりました。
何と、僕たちの艇が最後のレグ※までトップを走っていたのです!
この時の結果は2位でしたが、このレースは、僕にさらなる自信と確信を持たせることになった、素晴らしい経験でした。
(※レグ=レースで回航するブイとブイの間を指して「1レグ」と言う。レースによりこのレグ数がそれぞれ違います)

●10月23日、24日<ドラゴンクラス全日本>

全日本はポイントレースの結果には干渉しない、独立したレースです。
毎年開催地が変わるのですが、今年はホームグラウンドである我が西宮が開催地となっていました。

いよいよ、目標としてきた全日本。
僕の緊張が高まり、興奮で胸がワクワクと躍るような感覚で臨んだ初日、奇跡が起こりました。

1日目 第1レース 虹を見たRainbow Seeker号

僕はこのチームのリーダーでスキッパー(舵取り)で、クルーが他に2名、合計3名でレースに臨みます。
この日のコンディションは微風。
こんな日は特に、わずかな風でも効率よくキャッチして、誰よりも優位に風の声を聞かねばなりません。
ほんのわずか、例えば数ミリ単位での微調整、海面の表情の変化など、有効な条件を見逃すことは出来ない、難しい読みが要求されます。
強風下で艇をコントロールしこなすのとはまた違う意味で、緊張するセイリングとなります。
故に、セイルのトリム※やその他の細かい事はクルーに任せ、僕は舵と風に全神経を集中させていました。
ひたすら上マーク(1番目のマーク)を目指し、周りの艇や余計な情報には目もくれず、
クルーを信頼して自分はひたすら集中するのみとしたのです。(※トリム=調整)

そして、上マークを回航すると、クルーの「トップです!!!」と叫ぶ声が聞こえたのです。
僕もすぐさま周囲を確認し、確かにトップであることを確認したのです。
この瞬間、僕の体に熱い血がぐわっ!と流れました。
やった!
トップで回航する快感が大きすぎて、しばしアドレナリン放出した状態でした。
結果はフィニッシュ直前で他艇に抜かれてしまい残念ながら2位でしたが、
万年ビリ選手がトップに立った瞬間です。大満足のレースでした。

Rainbow Seeker - ドラゴンクラス全日本
Rainbow Seeker - ドラゴンクラス全日本
Rainbow Seeker - ドラゴンクラス全日本
Rainbow Seeker - ドラゴンクラス全日本

1日目 第2レース

スタート後まもなくフライングの警笛が鳴り、僕たちの艇に対しての警告かどうか確認しきれないままフライングを受け入れ、もう一度スタートラインへ戻る事に。
最高のイメージで終わった第1レースの後、気合が入りすぎのスタートをした自覚があったので、やってしまったのかと思ったのですが、実は他艇に対しての警告でした。
やらなくてもいいリスタートをして最下位からの不利なスタート。
それでも全く諦めず懸命に追い上げ、しかも風が振れていたので他艇とは別のコースを走りました。
そして、第3レグあたりで他艇を一気に抜き、結果、2位でフィニッシュすることが出来ました。

そして、1日目の総合結果は1位タイ。
もう誰も、僕たちの事を「万年ビリ艇」とは言わない。
どうだ、これが僕らの実力や!!
誇らしい思いで満たされて、大満足の結果となりました。

その夜、西宮の某所で行われた懇親パーティでは僕たちの艇は何かと話題の中心にありました。
もちろん、僕たちの快進撃がその話題の中心なのですが、
話題のネタになる事が、実はもう一つあったのです。

この日、レースが始まる直前に、沖の向こうに虹がかかっているのを見たのです。
僕たちの船名、「Rainbow Seeker」という名前と同じ虹が、
まさに僕たちの為に目前に現れてくれたのだと思いました。
そしてその事を、皆の前で挨拶した時に話しをしたのです。

「虹を見たからRainbow Seekerさんやっぱり強いわー」と、冷やかされ、
嬉しいやらこそばゆいやら、非常に幸せな気分に包まれた夜となりました。

2日目  第1レース・第2レース・第3レース

今年のレースは順風か微風・・・
その事を象徴するように、前日とはうって変わってこの日は朝からとんでもない強風。
我々が最も不得手とする気象条件。
僅かなミスが致命傷となり、レースでは取り返しのつかない遅れとなってしまいます。
風を掌握でききる知識、技術、経験よりも、
艇やまた自分の動きをコントロール出来る技術や経験の方もより重要な要素となりますので、
強風下での練習やレース経験の浅いクルーが多い我がチームに於いては、非常に不利となるのです。
隣を見れば元・オリンピック選手や、有名大会で常に上位の経験を若い頃からされている強者セイラーがずらり。
やはり、総合的に走りが安定しています。
不利なのは判りつつ、それでも大健闘、この日の結果はいずれも9位以下。
決して良い結果ではありません。
しかし、色々な意味で、僕たちの実力や弱点が客観的に把握できた、とても良い経験をさせて頂きました。

全日本・総合結果は7位。
前日の「天国」気分から一気転落したような結果に、しょんぼりしているクルーたちに、
「これから冬場の強風練習するぞ!」と声をかけ励まし、
また、自分自身の気持ちも新たに、来年のレースへ強きで臨む意欲も湧いてきました。

●11月7日<ポイントレース最終戦・”山村杯”>  第1レースのみ

この日はほとんど風がなく、穏やか。
しかし、全日本の項でも触れましたように、我々にとっては好条件。
結果、第1上マークをトップで回航し、次のレグの下のマークで抜かれ、
その後に抜き返すつもりが、風がなさすぎる為に急遽コース短縮とのオフィシャルからの指示。
ヨットレースでは自然相手ですので、こういうイレギュラーな事がままあるのです。
抜き返すチャンスをあえなく絶たれた結果、2位のまま終わってしまったのです。

しかし、今年最後のレースを2位で終われた事は、
我々のチームにとって最大の「希望」というトロフィーとなりました。

今年もJPN-34 “Rainbow Seeker”を応援して下さったみなさん、ありがとう。
心から御礼申し上げます。
また、来年も頑張りますので、どうぞよろしくご声援下さい。

Mr.JIB

Rainbow Seeker (右端)
Rainbow Seeker (右端)
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JIB31周年 & NISHINOMIYA TECH PRIZE2009授賞

●JIB 31st Anniversary 2009.11.23

11月23日、今日でJIBは31周年を迎えることが出来ました。
感動と感謝の内に終えた30周年の盛大なパーティからあっと言う間の一年。
この一年も、まずみなさんに「ありがとうございます」と、感謝の言葉を
心からお贈りしたいと思います。
本当に、今まで支えて下さってありがとうございます。

さて、この30周年を迎えてから今日まで、この一年は色々な事にチャレンジしてきました。
振り替えるに名付けて『原点へ戻る』一年でありました。

「アウトドアでの経験を製品に生かす」をポリシーとしている以上は、我らは「遊び」も仕事と同様という考えのもと、この30年の間も出来る限り多くのスタッフにアウトドアの体験の場を共有してきましたが、今年は、まずは再びヨットライフへ帰る事を一番に始めました。

春から始めたドラゴンクラスのチームには、社内スタッフをチームに加えました。
さらに、ドラゴンのチームだけでなく、もっと簡単なディンギーを使ってのヨットの基礎を、若手のスタッフから中堅どころまで、皆一斉にかたっぱしから教えたのです。初めて乗る者、久しぶりに乗る者、さまざま入り乱れチン起こしから鍛えた皆は、ズッコケながらもそれなりなヨットマンに成長してくれたように思います。

そして、さらにそのことにより、今年のJIBのニューデザインはより「マリン」を意識したものへとシフトしました。フラッグのデザインなどは創業当時にもうとっくにやった事ですし、ロープを使ったバッグなどもよく作りました。当時は他のデザイナーも皆、同じアイデアを持って実践していました。
(詳しくは「International Code Flags」の記事をお読み下さい)

それ故今年は、単に新しいものではなく、古き良き時代のものをベースとしてデザインに取り入れるという形で、デザイン・コンセプトなどをリニューアルさせ、昇華させたのです。
当時を振り返りつつ、何度も試作をしました。
それも、夜遅くまで色んなことを語り合いながら。

そんな風に試みた一年の締めくくりに、この30周年の集大成とも言える、
嬉しい出来事が起こりました。

●平成21年度西宮市優良事業所顕彰
NISHINOMIYA TECH PRIZE 2009 授賞

31周年当日の2日前の11月21日、西宮市から第3回西宮市優良事業所顕彰に於いて、
特に優れた技術力・研究開発力を有する事業所であると認められ、ジブが表彰状をいただきました。

Nishinomiya Tech Prize 表彰状
Nishinomiya Tech Prize 表彰状

●西宮市の案内ページ
平成21年度西宮市優良事業所顕彰受賞事業所決定

 

西宮市には製造関連の事業所が400社ほどあるそうです。
今年はその内の5社の中にJIBが選ばれたのです。
「優れた技術力・研究開発力」というのを言い換えれば
JIBのオリジナリティと、決してブレない軸のある企業として、公の中でも認められたという事です。
何と素晴らしい事でしょうか!

31年目に突入した今、心新たにとても充実した気持ちで居ます。
遊びにもバッグ作りにも、一層磨きをかけるつもりです。
どうぞ両方ともご期待下さい。

そして、みなさんに重ねて感謝申し上げますと共に、
今後とも、どうか応援よろしくお願いいたします!!

31周年、本当にありがとうございます。
Mr.JIB

●授賞式の模様を少しだけ

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■JIBは2008年の11月23日に30歳になりました。

みなさんこんにちは。
少しご無沙汰していましたがこれからまた少しずつ更新していこうと思っています。

さて、わたしの近況をお話しする前に、
ぜひともMr.JIBとしては触れておきたいお話しがあります。
それはさかのぼって去年の11月の事になりますが、ご容赦下さい。

JIBはみなさまのおかげさまで30周年を迎えることができました。

ヨットヨットに明け暮れた青春時代。
学生時代に就職活動もせず、己を信じ迷わず突き進み、
生涯ヨットにかかわる仕事がしたいと思い、1978年11月にJIBを開店。
あれから30年なんですね、本当に色んなことがありました。

お店の開店の前日、泥棒に入られスッカラカンになり、
やっとの思いで仕事が形になってきたと思った頃、阪神大震災がやってきました。
その後も、全く柄に似合わず癌が発覚、大きな手術も治療も克服しました。

どんな企業にとっても30年といえば壮大なドラマの宝庫であることかと思います。
JIBの30年ももちろん簡単に言い尽くせないほど、本当にいろんな出来事がありました。
しかし概して言えるのは、本当に毎日が楽しかった、という事です。

20代は、絶対やるぞと!!言うチャレンジ精神むきだし。
30代では、なんでこうなるの?!という、悩み多い時代。
40歳になった時、なにげなくその数字を倍にしてみた。
・・・80歳・・・この数字の重み大きさ、これは軽い衝撃でありました。

この年齢の時、生きてないかも?

30代の時は39歳でも、倍にして60代ならばまだ余裕!と、イメージしていました。
改めて、その年齢の重さと時間の早さにびっくりしたものです。
50歳、全てをさらにさらに、ポジティブに。

そして今までを振り返り、今の自分の周囲を見渡し、
この生き方で良いのだと再確認。

そんな風に時間を重ねてきた私の傍らで、JIBも30歳。
アウトドアの遊びや音楽やその他、色んなことにチャレンジしてきました。
そのことにより、いろんなBAGが誕生しました。
そしてたくさんの人に出会い、また、とてもお世話になりました。

Thank You!

そしてたくさんのファン、有能なスタッフにかこまれ、
去年の11月23日に、30周年のパーティを開く事ができ、
このパレ一番町ビルが揺れるのでは無いかと思うほどたくさんのお客様に囲まれ、
終始笑顔、笑顔、、、30年の集大成とさせて頂いたのです。

JIB 30th birthday cake!
JIB 30th birthday cake!

その人々の一人一人に意味があり、JIBを支えて下さった底力なのだと、
体が震える思いの一日でした。
心から『感謝』しかありません。
みなさん本当にありがとうございます。

 

※JIB30周年に際し、記念のJIB本を作りました。
JIBの歴史やJIBバッグの事など、楽しくわかるような素敵な本です。
また次回、この本については詳しくお話しします。

●JIBの本

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セイルクロスと皮のかばん

■JIBが何故、皮革を使うのか?

最近、皮革素材をふんだんに取り入れたバッグをデザイン&製作する事が多くなりました。
そこで、みなさんによく尋ねられること・・・

「なんでセイルクロスと革なの?」

この質問に、今日はまとめてお答えしたいと思います。

それにはまず、やっぱり、当たり前のことから説明していきましょう。。。
みなさんが知っていることもたくさんあるでしょうが、どうかじっくり読んで下さい。

セイルクロスとレザー
セイルクロスとレザー

■アウトドアライフと皮の関係

アウトドアと皮革の組合せは、非常に理にかなっている事が多く、
アウトドアという言葉もない時代から、良い組合せとされてきました。

狩猟民族の間では、衣料や靴、馬具や袋物、その他の全てに、
或いは補強部分として使われてきました。
それは、皮革のもつ「頑強さ」に由来していることは、説明のいらぬことです。
世界中の人々が皆、誰に教わるでもなく、
皮革の素晴らしい特性を理解していたということです。
時代は流れ、アウトドアという世界は、生活から楽しみの部分へと移行したものの、
その関係の強固さはゆるぐことはないのです。

■ヨットと革の関係

では、同じアウトドアでも海の上ならばどうでしょうか。
革製品は水と相性が良くないのでは・・・・?
いいえ、答えはNoです。

皮革は天然組織であり、天然由来の油分というものがあります。
そのおかげで、水に対しての耐水度・強度も持つことも出来たのです。

ヒールしたヨットのデッキの上に海水がバサッと流れる、
頭から海水が降ってくる、その度に常に足元は水浸し・・・
・・・そんな状況を前提に、ヨットマンたちが選んできたはきものは、革製の※1)※2)デッキシューズなんです。
また、太いロープから手を守る為のセイリンググローブなども、その昔は全て革製品が選ばれていました。
その他、ヨットのセイルのクルーアウトホールの縁(摩擦する部分)の補強などにも革を使ったりしています。

ということで、セイルクロスと皮革素材は良い組合せとして、ずいぶん私自身が見慣れた景色の一つなんです。

革は水に濡れてはいけない?
いいえ、きちんと手入れ※3)さえすれば、水に濡れてもいいんです。

水に濡れ、紫外線を浴びパリパリに乾き、オフタイムにしっかり手入れをして、また濡れ、、、
そんな過酷な使い方をする環境で選ばれるのは、やっぱり革製品であり、
その使い込んだ風合いは、まさに風格と呼ぶに相応しいアウトドアの勲章なんです。

ちなみに、そのオフタイムの手入れの時間も、楽しみのひとつなのです!

※1)デッキシューズの靴底はラバーです。皮革部分はボディ部分を指します。
※2)現在ではもっと進化した合繊の用品が主流となっています。
※3)汚れを落としたり、ミンクオイルなど皮革専用のメンテナンスのオイルを使って補油をします。

■では、セイルクロスと革を結ぶキーワードとは?

Ans) 使い込むことで変化する「風合い」

セイルクロスは、使い込むとどことなくみすぼらしく
ヘナヘナになってしまうクロスとは違い、
何故か・・・不思議な風合いや使い込んだ味わいが、いい感じでそなわってきます。

何故、セイルクロスがそのようになるのかは、私たちにもわかりません!

でも、使い込むとたまらなくいい風合いになる事を、
私たちはヨット遊びを通じて、充分に知っていたのです。

使いこんだセイルの乾いたシワ、褪せた白の何とも言えない感じです。
同様に、革製品もどんな皮であれ、使い込むほどに変わる風合いがあります。

このかけ離れた二つの異素材をつなぐキーワードは、使い込むことによるポジティブな変化なのです!

■さらに、JIBと革を結ぶ別のキーワードは?

Ans)  他品種・少ロット

革はセイルクロスと違い、天然の素材です。
仕上げや加工を限りなく均一にすることは出来るかもしれませんが、
その個体差を否むことは出来ません。

革の個体差を楽しむ、、、
一枚一枚、色や柄や厚みなど、表情が少しずつ違う・・・
・・・それが皮革素材の良いところと私たちは考えます。

そしてそれは、私たちの商品展開のコンセプトの一つである
『他品種・少ロット』と同じコンセプトとなります。

他の人と同じカバンじゃない確立が、ぐっと大きくなるという事です。
これがJIBの遊び心の原点となる考えなのです。
ここにも、私たちが革を使う意味があるのです。

新しいデザインを考案中...?
新しいデザインを考案中...?

■異素材との組合せを楽しむJIBのチャレンジ!

JIBバッグは、カバン屋さんが真似出来ない(真似しにくい、理解しずらい)作り方をしています。
それは、ヨットの帆を縫うのと全く同じやり方でバッグを作っているからなのです。

ヨットの帆の作り方は裁断から縫製まで非常に特殊なのです。

そして、その方法にそっくりならって、
JIBなりに、JIBが良いと思うものを、良いと思うやり方で作っています。

それならば、皮革もJIBなりに、
JIBらしく扱う、というのが、
わたしたちの皮の扱い方の基礎となっています。

大胆で、もったいなくて・・・
そんな風に、革をどんどん使うのです。

アウトドアで使ってもらって革が傷だらけになっても、
それを楽しんでもらいたいというコンセプトで、
セイルクロス×皮革の製品作りをしています。

刺繍ロゴを入れて、縫製待ちのパーツ達
刺繍ロゴを入れて、縫製待ちのパーツ達
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過去、サイコウに恐ろしい思い出

■雷

ぼくがヨットと出逢ったその夏の、ある日の事。
いつものクルージングの帰り、神戸の沖合いを西宮に向かう帰路の途中でした。
曇り空、雨がパラパラと降る中、それは突然、ものすごい勢いの雨に変わりました。
バケツをひっくり返したような大粒の雨、それに雷!
重く黒い雨雲から、一筋の雷が海面に向かってまっすぐ突き刺さる。
これが、すぐ僕たちの船のほんのすぐそばに落ちてくるのです。
ある時は目の前に、ある時は背後に、
それも、数えきれないほど何度も、何度も。

そら恐ろしい!!
怖いのなんのって!!

鳴りやまぬ雷鳴の中、僕たちはただただ祈るようにその間を走るしかありませんでした。

体は恐怖で縮み上がり、降り続く雨でぷよぷよにふやけ、夏なのに寒さで震える。
自然の力の大きさと恐ろしさを、五感に深く擦り込まれた体験でした。

※ちなみに、その辺りは神戸沖。
「大きな船もいくつかあるから、多分僕たちの船のような低い船には落ちないだろう、順番から言うと大きな船からだろう」とか、
「船には避雷針というものが付いているので、大丈夫だろう」など、そのような理由を安心感のよりどころにしていたと思います。落雷のシステムについて色々な事が判ってきた現代に於いては、この考えの半分は気休めだったなと思うばかりですが。

とにかくこれが、後にも先にも、僕の海上での雷の経験の中で最高に恐ろしかった思い出です。
こんな雷には、それから先も遭った事はありませんでした。

無事帰ってみると、神戸では大変な被害がでているとのニュースが。
昭和42年、近隣の山からの土石流が三宮の商店街にまで流れてきた、神戸大水害の日の事でした。あちこちの川が増水、氾濫し、多大な被害をもたらしたと、今でも語り草になっている災害でした。

その夜はクタクタに疲れ果て、ぐっすり眠りました。

若き日の Mr. JIB - ヨットと出合った頃
若き日の Mr. JIB - ヨットと出合った頃
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