カテゴリー: JIB Bag

ポケットを作らない理由

wrote 20140820-#03
JIB社長メッセージ
「ポケットを作らない理由」

こんにちは。
たくさんのお客様に非常に良くリクエストされる
かばんの「ポケット」ですが、
今回は、それを敢えて作らない理由をお話しします。ポケットはだいたい
専用のサイズになっているものが多いですが、
そのサイズ自体が変わっていく場合も多いです。

用途を失ったポケットは
邪魔以外のなにものでもありません。

人はそれぞれ考えも違うし好みも違う。

ならば、
ポケットの代わりに色々な
小さなバッグを入れたらえーやんか、
となった。

また、カバンを開けたら
カラフルなJIBポーチがいっぱい入ってる
人それぞれ色んな小物が入っている
そういう景色がまた
すごく可愛いし楽しいんです。

もちろん根本的に

「せっかくの軽い素材を使っているのに
ポケットが多いと重くなりそこが生かせなくなる」

という理由が基本です。

●JIBプロダクツ  ポーチのページ

Finger Pouch
Finger Pouch

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Baritto
Baritto

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

option pouch
option pouch
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JIBバッグ誕生の理由(続き)

wrote 20140720-#02
JIB社長メッセージ「JIBバッグ誕生の理由」続き

こんにちは。

今回は「トートバッグ」の誕生を通して、
「物作りに遊びが必要なわけ」をお話ししたいと思います。

トートバッグを作ろうと思った時、
まず私は単に「便利な袋」を考えました。
その時浮かんだベストな答え(イメージ)は「デパートの紙袋」。

そして、その袋を、
より丈夫なものにすれば良いと考えました。
しかし、製作者、
つまり私の頭の引出しに遊びの経験がつまっていれば、
素材にこだわり、縫製にもこだわるでしょう。

モノを運ぶために生まれたシンプルな道具、それがJIBトートバッグの始まり。

また、ヨットの経験から、
アウトホール(ヨットの帆の端っこに付いている丸い穴)を思い出し、
鳩目による新たな機能を付け加える事を思いつきました。

結果それが、個性的なJIBトートバッグへと完成していったというわけです。

ひとつひとつに根拠(ルーツ)がある、という事なんです。

●JIB Opne Tote Bag
http://shop.jib.ne.jp/products/detail.php?product_id=52

JIBバッグ、それぞれのデザイン誕生の理由は

wrote 20140620-#01
JIB社長メッセージ「JIBバッグ誕生の理由」

こんにちは。

今月から少しずつ、皆さんへのメッセージとして、
JIBのルーツや私の想いなどを伝えていきたいと思っています。

今月のテーマは「JIBのバック誕生の理由」。

バック(かばん)は、
「遊びの道具を入れるためのパッケージ」。
私は少年時代から実にさまざまな「遊び」を経験してきました。
だから、遊びの数だけ、バックも必要になる。
そして、その遊びにぴったりな機能や
大きさのカバンが世の中に無い事が多いので、
必ずそれらを自分で自分の理想のかばんを作ってきたのが、
JIBバッグがそれぞれ誕生したルーツです。

morninに乗るMr.JIBとトートバッグ

私の言う「遊び」とは、単にだらだら過ごすことではありません。
スポーツ(特にアウトドアスポーツ)や、
「自分が持った好奇心に向かう行動」の事を指して、
私は「遊び」と言っています。

また、好奇心が具体的に育ったものが「夢」。
そして、夢を実現しようとすることが、私の考える「仕事」です。
(続く)

ドラゴンクラスの古セイルを使って

こんにちは、久しぶりに書いてみようと思います。

●JIB創立当初に始めた古セイルのバッグ

古セイルを使ったバッグを、最近また作ってみました。

というのも、僕が乗っているヨット、「ドラゴンクラス」のセイルを使って
セイリングクラブのディンギーの練習用にセイルをリメイクしたり、
同じドラゴン仲間の古いセイルを使って、特別なギフトにしたりと、
特にセイリングによって使い込まれたセイルクロスの味わいを生かすことが改めて楽しく、
魅力的だと感じているからです。

さて、「最近また」と書いた通り、古セイルを使ってバッグを作るというのは、
JIBが創立当初に既に始めていたことなのです。
でも、僕が古セイルをJIBバッグのメインの資材として採用し続けなかったのには、
理由があるのです。
まずは、その当時の話しです。

それは、僕がヨットに興味を抱いた10代の頃のこと。
僕は「ドラゴン」というヨットと出逢いました。
マリーナに上架されたドラゴンを見て、その船型の美しさに一目惚れでした。
1929年に設計されたこのヨットが、僕は今でも世界で一番エレガントなヨットだと思っています。

1978年、JIBを設立した当時は、
ディンギーやクルーザーの古セイルを使ってバッグを作っていました。
しかし、当時は今の時代と違い、ヨット人口もさらに少なく、
また、簡単に情報を共有するインターネットのような便利なツールもありませんでした。
故に、古セール自体がなかなか手に入るものではなかったように思います。
一番肝心な材料が満足な量を満たせない状況では、商品の供給にも支障が出ますし、
お客様にもご迷惑がかかると考えました。

そこで僕は、販売する為の商品は新品のセイルクロスで作り、
カバンとして使って頂いている内にお客様の手によって古セイルにしてもらおうと考えたのでした。

そうです!
まさしく今のJIBの原型であり、コンセプトの一つです。

そして、古セイルを使ったシリーズは、
ヨット部の学生達のメモリアルバッグの材料として持ち込んでもらったものを、
丁寧にバッグとしてリメイクする、といった方向に変えたのです。
見た目にも「世界に一つ」のオーラをたたえ、なんとも言えないクタクタ感、
ちょっとした汚れやシワも、魅力的に生まれ変わった古セイルのシリーズは、
「自分たちが乗ったヨットのセイル」であるからこそ、また愛着もひとしおと、
大変喜んで頂いたのを覚えています。

●Dragon Class Series

そして時が過ぎJIBは11月に33歳を迎え、来年は34歳になります。
数年前に手に入れた僕のドラゴンのセイルナンバーは「JPN-34」
(以前このブログにもRainbow Seekerとしてご紹介致しました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、来年2012年の干支は「辰」ということで、ドラゴン・イヤーと言えます。
ということで、「ドラゴン」「辰年」「34」などの符号が揃う2012年、
ドラゴンクラスの古セイルにこだわり、
様々なバッグを作ってみようと考えました。

このバッグは、何もかも徹底的に僕のこだわりを詰め込んで作ります。
また、製作に当たるスタッフは、もちろん僕と僕の艇のクルーだけで作ります。
これもこだわりです。我々のヨットに対する想いを、いっぱいに感じて頂けるように。

古セイルは材料もたくさんありませんし、
セイルをじっくり見て、どこを何に使うと一番良いものが出来るのかなど、
一つずつ細かく裁断していきますので、効率もとても悪いのです。
なので、少ししか作れませんが、楽しい物をたくさん作るつもりです。

どうか楽しみにしていて下さい!

※写真は参考商品で今現在は販売しておりません。年始より発売予定です。

※過去の関連記事はこちら↓

Rainbow Seeker JPN-34 NEWS #1

Rainbow Seeker JPN-34 NEWS #2

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International Code Flags

International Code Flags

●原点を見つめ直すデザインの旅

JIBは昨年は30周年を迎え、早くもまもなく31周年を向かえます。
30周年からの一年間は『新たなJIB』をテーマに、
今までとはまた違うコンセプトでJIBのラインナップを作ったり、
新たにヴァージョンアップしたりしたりと、さまざまに試み取り組んできました。

しかし同時に、私たちがこの一年通して行ってきたことは
『原点に立ち戻り再びトライしてみよう』という事でした。

創設当初のデザインや発想を今一度見直し、今在る感性と融合させ、
まるで新しいものとしてリデザインをしたら、みなさんに喜んでもらえるのでは?と考え、
また、それが「新しいJIB」にもつながるのでは、と考えてきたからです。

創設当初は、まだJIBの事を知ってる人もそんなに居ない、
売れるかどうかもわからない、そんな時代。
だから、私たちが考えたのは、ひたすらに「楽しい」商品。
手間暇かかるとか量産出来るとか出来ないとか、難しい事をあんまり考えず、
ただただ、無尽蔵に楽しい物を次々に開発していた時代です。

とはいえ、今だって同じです。
私たちの商品は、モノ作りのこだわりが変わらない限り、ぜんぜん量産出来ません。

だけど、あの頃よりはおかげさまでお客様の数も増え、
「お客様をあまりお待たせしないで買ってもらえる」という事に責任を持たせてもらえるようになったので、
「無尽蔵に手間暇かかるもの」というのは、
通常のラインでは作りにくいものとなっていました。

それならば、そういうモノは僕が作ろう、という事で、
作ってしまったリバイバルの企画の一つが「フラッグ」なんです。

JIBの歴史の中でさらに原点をみつめ、今までの印象深い思い出を表現しようと考えたのです。

また、去年の30周年のお祝いにと、パーティに駆けつけてくれた私の友人が、
あるポーチをプレゼントしてくれたのです。
それが、まさにあのフラッグ柄のポーチだったのです。
忘れていたわけでは無いのですが、自分が以前作った「フラッグ」の商品を
その時にありありと思い出したのです。
この体験がまた、フラッグシリーズを作る大切なきっかけとなっているのです。

●マリンブーム最盛1970~80年代

JIBがスタートしたころ、世の中はマリンのデザインであふれかえっていました。
ヨット、イカリ、ロープの模様、水平さんetcetc…

コルムの腕時計で有名なアドミラルズカップというラインには、文字盤に「数字」を表すフラッグがあしらわれたデザインもあります。

Corum アドミラルズ カップ
Corum アドミラルズ カップ

しばらく経ってタグホイヤーも同じようなコンセプトで作ってきました。
リチャードジノリの食器にもあります。

ジノリの食器にもCode Flags!
ジノリの食器にもCode Flags!

いずれも、皆さんも一度はご覧になった事があるものだと思います。

その頃、もちろんJIBもポーチなどを作っていました。フラッグの柄は、なんといっても、デザイン的にもうってつけなカラフルさと可愛さなんです。

28年前のポーチの写真
28年前のポーチの写真

●International Code Flags(国際信号旗)

International Code Flags(国際信号旗)
International Code Flags(国際信号旗)

国際信号旗は一つの旗でアルファベット一文字や数字一つを表すもので、また単にアルファベットというだけでなく、そのひとつひとつに意味があります。意味さえ把握出来ていれば、この旗は、たとえ言葉が通じなくても、旗ひとつでメッセージを相手に告げることができます。

こう聞いただけで、ちょっとワクワクしてきませんか?

しかし、アルファベットならばアルファベット柄にすれば良いじゃないかと疑問にお思いになりませんか?
アルファベットならば単に文字で、それぞれの特徴を遠くから見極める事は難しい場合もあります。
それぞれの旗の柄に特徴を持たせる事で、遠くから見ても判別しやすくする為に、こんなにも柄にバリエーションがあるのです。だからこそ、デザインとして捉えた時の楽しさは、誰もが見逃せないものだという事なのでしょう。

その昔、だいたいの外洋ヨットマンは、おおかたの意味は把握しており、実際にその旗を掲げて外洋の出入国の際などのコミュニケーションで使い、言葉が違っていても旗の意味は世界共通、しかも、見れば判る仕組みなのですから非常に実用的な存在でした。

しかし現在では、衛星技術が進み携帯電話やナビなどが普及しているため、その昔、私が船舶免許や無線免許を取った頃と今とは、大きく状況が違います。今ではこの意味のある素敵なデザインが活躍する機会も少なくなった事でしょう。

●フラッグの意味を知って使う、もう一つの楽しさ

では、そのフラッグにはどのような意味があるのでしょうか。

例えば「A」旗は「I have a diver down; keep well clear at slow speed.」
「私は潜水夫をおろしている。微速で充分避けよ。」という事を表し、
「C」旗は 「Yes」  まさに「イエス」です。

例えば「K」は「I wish to communicate with you.(私はあなたと話したい)」
という意味ですので、
例えば気になる相手にこのメッセージを送ったらどうでしょう。
「(私はあなたとお話ししたいわ!)」という、なんともお洒落なメッセージが伝わるのです。

「V」「I require assistance.(あなたの援助が欲しい)」
なので、女性から男性への、さりげない告白にもなりませんか?

「U」は「You are running into danger.(あなたは危険に向かっている)」だから、
煙草をたくさん吸う人にこのメッセージを送ると、これ
もまたお洒落な警告メッセージになります。

ちなみに、私が40数年間のヨットライフで使用したのは、検疫を待ちますという意味の「Q」旗「イエローフラッグ」を2回だけです。
「Ship meets health regs; request clearance into port. (本船は健康である。検疫交通許可証を交付されたい。)」
外洋航海から帰国し、和歌山、そして小笠原諸島の父島で入国した時の事です。

このように、海上に於いて主に船舶同士のコミュニケーションに使うのが本来の目的ですが、
その意味をちょっと知っていると、アレンジして使ってみるのも、お洒落だと思いませんか。
(※但しあくまで個人的な範囲でお使い下さい)

柄が凝っていてそれぞれが可愛い、というだけでなく、このように素晴らしい意味あるものを、みなさんも使ってみると楽しいのではと考え、フラッグシリーズをリニューアルしたのです。
そんな風にこのフラッグのシリーズを見てみると、また違った楽しさが生まれませんか?

International Code Flags をデザインに取り込んだ、「Flag Duffle Bag」のページもご覧ください。

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■JIBのトートバッグ

JIB トートバッグ
JIB トートバッグ

「エコロジー」
という言葉が私たちに近しくなってから少し時間がたちました。
近年ではますます環境問題に危惧する声も高まり、私たちJIBもその精神に大いに賛同する企業でありたいと思っています。
そんな中、今日は、JIBで最初の頃に生まれたオリジナルのかばん、「トートバッグ」についてのお話しをしたいと思います。

さて最近、
「JIBはエコバッグ作らないんですか?」
と、色んな方に訊ねられる事が多くなりました。

そこで、僕は考えるのです。

今の時代にリリースされているエコバッグのエコとは・・・?
エコロジーのエコ?
それともエコノミーのエコ?

テレビを見たり雑誌を見ていると、エコバッグ関連のものが多くとりあげられています。
どのメーカーも紙袋やポリエチレンの袋に変わるものであり、低価格を競っている感じがします。

そこで、また僕は考えます。

すぐに捨てられるものなら、これはエコロジーではなくエコノミーやなと思うのです。

野外でも活躍!
野外でも活躍!

JIBが80年代の初め頃に作ったトートバッグのきっかけは、デパートやショップでもらう紙袋。
これは、どこの家庭でも捨てられる事なく貯めおく便利で重宝なものでした。
バッサリほうりこんで簡単に使える、そこそこに丈夫である、といった点が、とても使い勝手が良い頃合いだったのです。
しかしこれは所詮、紙製。これがやぶれない素材で、もっと丈夫ならいいのに・・・
そうだ!”やぶれない紙袋”を作ろう・・・!
・・・と思った事がキッカケでJIBのトートバッグは生まれました。

たまたまその時は、スキーシーズン真っ最中でした。
ゲレンデで荷物が自分や仲間に目立つようにカラフルな色で作り、
駐車場で脱いだどろどろのスキーブーツを入れるためにトートバッグが役に立ちました。

道具なんかをバッサリと放り込んで!
道具なんかをバッサリと放り込んで!

また、ヨットでは、アンカーロープとアンカーなどをゴロゴロと入れておくのに使いました。

 

等々、いろんな用途で使え、また、何度でも洗濯でき長年にわたり使用できる事を目的に開発したのです。

テーマは”3E”。
-Enjoy=楽しむもの。
-Emergency =非常時に使える(はと目を使ったレスキュウ機能)もの。
-Ecology=素材が科学繊維で在る以上なるべくごみにならず長年に渡り使用できるもの。

そして、JIBのセイルバッグの原点となるトートバッグが生まれたのです。
捨てられない(くらい可愛くて)捨てられない(くらい愛着が生まれて)捨てられない(くらい丈夫な)
そんな、絶対捨てられない(捨てたくない)と、思ってもらえるかばんが、僕の考えるエコバッグの理想型であり、ずっと以前から持ち続けてきたコンセプトの一つなんです。

ラフな使い方もセイルクロスならでは!
ラフな使い方もセイルクロスならでは!
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セイルクロスと皮のかばん

■JIBが何故、皮革を使うのか?

最近、皮革素材をふんだんに取り入れたバッグをデザイン&製作する事が多くなりました。
そこで、みなさんによく尋ねられること・・・

「なんでセイルクロスと革なの?」

この質問に、今日はまとめてお答えしたいと思います。

それにはまず、やっぱり、当たり前のことから説明していきましょう。。。
みなさんが知っていることもたくさんあるでしょうが、どうかじっくり読んで下さい。

セイルクロスとレザー
セイルクロスとレザー

■アウトドアライフと皮の関係

アウトドアと皮革の組合せは、非常に理にかなっている事が多く、
アウトドアという言葉もない時代から、良い組合せとされてきました。

狩猟民族の間では、衣料や靴、馬具や袋物、その他の全てに、
或いは補強部分として使われてきました。
それは、皮革のもつ「頑強さ」に由来していることは、説明のいらぬことです。
世界中の人々が皆、誰に教わるでもなく、
皮革の素晴らしい特性を理解していたということです。
時代は流れ、アウトドアという世界は、生活から楽しみの部分へと移行したものの、
その関係の強固さはゆるぐことはないのです。

■ヨットと革の関係

では、同じアウトドアでも海の上ならばどうでしょうか。
革製品は水と相性が良くないのでは・・・・?
いいえ、答えはNoです。

皮革は天然組織であり、天然由来の油分というものがあります。
そのおかげで、水に対しての耐水度・強度も持つことも出来たのです。

ヒールしたヨットのデッキの上に海水がバサッと流れる、
頭から海水が降ってくる、その度に常に足元は水浸し・・・
・・・そんな状況を前提に、ヨットマンたちが選んできたはきものは、革製の※1)※2)デッキシューズなんです。
また、太いロープから手を守る為のセイリンググローブなども、その昔は全て革製品が選ばれていました。
その他、ヨットのセイルのクルーアウトホールの縁(摩擦する部分)の補強などにも革を使ったりしています。

ということで、セイルクロスと皮革素材は良い組合せとして、ずいぶん私自身が見慣れた景色の一つなんです。

革は水に濡れてはいけない?
いいえ、きちんと手入れ※3)さえすれば、水に濡れてもいいんです。

水に濡れ、紫外線を浴びパリパリに乾き、オフタイムにしっかり手入れをして、また濡れ、、、
そんな過酷な使い方をする環境で選ばれるのは、やっぱり革製品であり、
その使い込んだ風合いは、まさに風格と呼ぶに相応しいアウトドアの勲章なんです。

ちなみに、そのオフタイムの手入れの時間も、楽しみのひとつなのです!

※1)デッキシューズの靴底はラバーです。皮革部分はボディ部分を指します。
※2)現在ではもっと進化した合繊の用品が主流となっています。
※3)汚れを落としたり、ミンクオイルなど皮革専用のメンテナンスのオイルを使って補油をします。

■では、セイルクロスと革を結ぶキーワードとは?

Ans) 使い込むことで変化する「風合い」

セイルクロスは、使い込むとどことなくみすぼらしく
ヘナヘナになってしまうクロスとは違い、
何故か・・・不思議な風合いや使い込んだ味わいが、いい感じでそなわってきます。

何故、セイルクロスがそのようになるのかは、私たちにもわかりません!

でも、使い込むとたまらなくいい風合いになる事を、
私たちはヨット遊びを通じて、充分に知っていたのです。

使いこんだセイルの乾いたシワ、褪せた白の何とも言えない感じです。
同様に、革製品もどんな皮であれ、使い込むほどに変わる風合いがあります。

このかけ離れた二つの異素材をつなぐキーワードは、使い込むことによるポジティブな変化なのです!

■さらに、JIBと革を結ぶ別のキーワードは?

Ans)  他品種・少ロット

革はセイルクロスと違い、天然の素材です。
仕上げや加工を限りなく均一にすることは出来るかもしれませんが、
その個体差を否むことは出来ません。

革の個体差を楽しむ、、、
一枚一枚、色や柄や厚みなど、表情が少しずつ違う・・・
・・・それが皮革素材の良いところと私たちは考えます。

そしてそれは、私たちの商品展開のコンセプトの一つである
『他品種・少ロット』と同じコンセプトとなります。

他の人と同じカバンじゃない確立が、ぐっと大きくなるという事です。
これがJIBの遊び心の原点となる考えなのです。
ここにも、私たちが革を使う意味があるのです。

新しいデザインを考案中...?
新しいデザインを考案中...?

■異素材との組合せを楽しむJIBのチャレンジ!

JIBバッグは、カバン屋さんが真似出来ない(真似しにくい、理解しずらい)作り方をしています。
それは、ヨットの帆を縫うのと全く同じやり方でバッグを作っているからなのです。

ヨットの帆の作り方は裁断から縫製まで非常に特殊なのです。

そして、その方法にそっくりならって、
JIBなりに、JIBが良いと思うものを、良いと思うやり方で作っています。

それならば、皮革もJIBなりに、
JIBらしく扱う、というのが、
わたしたちの皮の扱い方の基礎となっています。

大胆で、もったいなくて・・・
そんな風に、革をどんどん使うのです。

アウトドアで使ってもらって革が傷だらけになっても、
それを楽しんでもらいたいというコンセプトで、
セイルクロス×皮革の製品作りをしています。

刺繍ロゴを入れて、縫製待ちのパーツ達
刺繍ロゴを入れて、縫製待ちのパーツ達
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レスキューバッグ(後編)

■日常の中に取り入れたいロープ

僕は遊びの種類が多い分、たくさんのロープにも触れる機会が多いわけです。
ヨットや、ロッククライミングでは、ロープがずいぶん進化しました。
ウォタースポーツで使うロープや、ジープ遊びで使う金属製のワイヤー、
果ては最先端のダイニーマまで、様々なロープをそのシーンに合わせて正しく選び、使ってきました。素材なり太さなり、特性なり、それらの一つ一つが実に理にかなっていて、面白いのです。

そのような経験から、せっかく得た知識と体験を元に、僕は、いつもの遊びや日常生活の中で役に立つものはないかな、と考えていました。自然の中で遊ぶのは、常に死や危険と隣り合わせの事が多いのです。それどころか、ごく身近な日常にさえそれらは転がっているということは、阪神大震災の体験をする数年前のこの当時から、僕はよくよく危機感を持って遊びの中で考えてきたのです。

さておき。
そこで僕はまず「降りる」をテーマに、アレンジを考えました。

身近にパラグライダーをする仲間が居た事もあって、彼らの話題に上がる不時着時の対応を想像してみました。
題して『パラグライダーが木の上に不時着した時』。

そんなイメージで、使えるロープの最善の選択肢は?
空を飛ぶ遊びなのだから、出来る限り小型で軽量、そして20mから30mの高さから降りる事を安全にまっとうすることが出来るロープとは?
太いものは安心感もあるし重量にたえるが、それ自体が重いしかさばるな・・・

というわけで、細さへの挑戦が始まりました。

実験は、武庫川(JIBの近くにある大きな川)の河川敷にある、松の木を使って。
僕は、スタッフの若い連中と一緒に、試したい登山用ロープを直径10mmから4mmまで幾つか用意しました。細いロープは携帯には理想的なのですが、細さに比例して扱いが困難になってくるのです。自分でロープを調節しながら降下する※懸垂下降は、ロープが細ければ細いほどブレーキがかけずらくなります。これは、かなり怖い事です。
(※懸垂下降 ロッククライミングでの基本的な下降技術)

また、ロープの強度は太さと伸び率で決まります。ということで、ナイロンのスタティクロープ(伸びにくいロープの種類)で9mm径以上が望ましいと考えたのですが、ロープの体積とその総重量がどうしても気になりました。

そして、様々なシュミレーションをし、6mmのロープを採用する事になりました。それは何とか人間が自分の体重と負荷がかかってもコントロール出来るギリギリの細さのでした。6mmのロープは普段はほとんど使われる事はありませんが、いざという時には新価を発揮する事もあるのです。素材は、サイバー繊維のダイニーマです。
比重は0.97、強度はアラミドの1.4倍、なんと鉄の8~10倍です。

■レスキューバッグ完成!

さて、選ぶべきロープが決まったところで、やはり用意したいのがそれらを収納する入れ物です。無事、降下するのに6mmのロープを二重で使用し約15m、これは、木の枝から枝へ10M単位で降りる事を想定したものです。
また、違う用途に使えるという事も考えて、30mという数字を出した僕は、ぴったりそれが入る容量のカバンを考えました。但し、ロープの収納方法は一工夫しなければいけません。それは、出したロープをそのまま逆に入れるというやり方です。こうしておくことで、ロープはもつれず最後までキレイに伸び、排出されるのです。要するに、ロープの扱いを知っている人ならば、誰もが知っている鉄則を応用するわけです。

そうしてカバンに仕込んだロープを使う時は、ロープのはしを持ってバッグを投げるです。投げたカバンからはするするとロープが流れ出し、自分とその先をつなぐ命綱が出来るのです。
カバンがロープ排出機能の役割を担うわけですね。この方法なら、投げやすくロープはもつれず最後まで伸びるのです。ロープの入ったかばん・・・これで、緊急用レスキューバッグの完成です。

また、僕のデザインするバッグには鳩目穴が付いたものが多くあります。これは、単にデザインではなく、ロープなどを通し色んな事に使えるようにしたものです。また、そのような想定ですので、鳩目の素材は実際の使用に耐えうる、本物の素材を使っています。

■ロープワーク

さて最後に、肝心な事はロープワークです。
世の中には数多ロープワークがあり、沢山知っていれば良い事はもちろんですが、興味が無ければ覚えないのが普通です。でも、僕の提案するのは3つだけ。
ボウラインノット、クラブヒッチ、エイトノット、この3つです。

◎bowline knot

bowline knot
大きな輪ができる結び方。海では「もやい結び」とも言う。

◎clovehitch

clovehitch
2重巻き。横にも縦にも使える。汎用性が高い。

◎eight knot

 

eight knot
端結び。形が数字の8の字になっている。

JIBのバッグや小物のなかには、ロープを使ったものがあります。これらは、3つのうちどれかの方法で結んであります。知らない方はこの3つを是非、覚えて下さい。必ず役に立ちます。
JIBに遊びに来て頂けたら、僕がお教えしますよ!

 

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レスキューバッグ(前編)

クライミングの道具たち
クライミングの道具たち

■かばん哲学

 

僕のかばん作りには、一つの哲学みたいなものがあります。
「自分にとってそれが必要か?」
必要だから、考えるのです。
自分が体験で得た知識の中で生まれる疑問があります。
それは何故か?と考える時、再び自分自身に問いかけられる事になるのです。

さて、ヨットやクライミングなどの遊びには、さまざまなサバイバルの要素があり、してみなければ分からないことが沢山あります。その、アウトドアな遊びのシーンに欠かせないとても重要なツール、実にさまざまな種類で興味深い「ロープ」について、先にお話しする事にしましょう。

■ロープって何?

ロープ、と一口に言っても実にさまざまな種類があります。
その昔、まだヨットなど何も知らない頃、ロープと言えば、太い紐、又は綱、と僕は思っていました。そして、ヨットに乗ることで色んなロープを扱うようになり、これらにはさまざまな種類があるという事を知りました。そうなのです、ヨットのロープや、クライミングのロープ、引っ越し屋さんが使うロープetcetc…ロープはさまざまに使われ、それらは決して同じではないという事を知ったのです。

様々なロープ
様々なロープ

■ロープの種類と名前の関係

 

ロープは見た目そっくりでも、用途によって全く違う内容である事がしばしばです。それぞれ同じようなデザイン(柄)だったり、太さだったりする製品もあるので、何も知らずに混同して使われたりすると、大変な事になったりするのです。
ヨットの場合 セイル(帆)を上げるために使うロープを「ハリヤード」といい、セイルをトリム(調節)するロープを「シート」と呼びます。この場合、どちらも調節する為のものですから、伸縮性があってはいけないものを使います。

クライミングの場合、登はんに使うロープは「ザイル」と呼びます。登はん途中で転落した場合、その落ちる高さ(距離)にもよりますが、軽く1トンの負荷(重量)がザイルにかかります。その為、ザイルは落下の衝撃負荷を軽減する為に、伸縮性を持たせてあります。(大げさに言えばゴムの様なイメージ)
この特性を考えずにお互い逆のロープを使うと、その真価が発揮されないどころか、非常に危険でさえあります。

水上スキーや、川で使うロープは「フローティングロープ」を使います。もし水中に沈むと、ボートのペラに絡む危険があるし、水に浮いていることによって、人はそれを見つけやすくつかみやすくなるのです。

そんな風に、ただの「ヒモ」にして、それぞれついた名前は、単に使われるシーンによって使い分けられた名前ではなく、基本的に違う種類のものなんですね。

ロープの使い方は適材適所がポイント!
ロープの使い方は適材適所がポイント!

さてこのように、ロープも用途によっていろいろ考えられているのですから、バッグも用途によって考えるわけです。もちろん、それに使用する材料も。そして、そのバッグは何かのとき、(バッグとしてだけでなく)使えるか出来る限りの機能を持っているかなどです。と言うわけで、JIBのデザインは機能から生まれ、経験によって裏付けされている、という事で成り立っています。

 

いろんなジャンルの遊びをすればするほど、いろんなバッグが必要となり、また、ジャンルごとにたくさん生まれるわけです!

<後編に続く・・・>

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